しんぱしー

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鋼の錬金術師 レビュー『ダークファンタジー』というジャンルの基盤を作った不朽の名作!

これは少年漫画じゃない!伏線と回収がまとまった作品

 

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あらすじ

エドワードとアルフォンスの兄弟は、幼き日に喪った母を錬金術により蘇らせようと試みる。

しかし、錬成は失敗しエドワードは左足と弟のアルフォンスを失ってしまう。

なんとか自分の右腕を代償にアルフォンスの魂を錬成し鎧に定着させることに成功するがその代償はあまりにも高すぎた。そして兄弟はすべてを取り戻す事を誓うのだった…。

 

作品レビュー

伏線の張り方、回収はとても素晴らしいと思いました。
バトルも頭を使った闘い方で単調なものではありません。

 

キャラクターも個性的。

主人公の目的ははっきりしています。

しかし、ストーリーは一直線には進みません。

 

この物語の根幹となる錬金術の法則を作中で以下のように語っています。

 

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この法則が全ての行動が幸せに向かうという全てがハッピーな展開ではなく、随所随所に影を忍ばせることで、ダークファンタジーとしての世界観を確立しています。

 

また、この作品は胸に響く名言が多かった印象です。

 

 

個人的にはこのセリフが好きでした。

 

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これは私達が普段、日常で身体的傷害を持っている人達のことをイコール不幸と、どこかで決めつけている「偏見」に通じるものだと感じました。

 

それを漫画の中で、このように表現しきったことは、

 

まさにSFの中でリアリティを感じさせる瞬間であり、

 

作者のメッセージ性と描写に心打たれました。

 

 

 

この漫画を読んで、錬金術に憧れた少年もいることでしょう。

 

あんなことできたらいいなーと思うでしょう。
しかし、この漫画が教えてくれるのは、そういうことではないのです。


一見便利なものより、家族や仲間、みんながいるということが最も大切なこと。

 

そういうことを教えてくれる、教科書的な作品でもあります。

 

 

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この作品をオススメしたい方

  • 伏線と回収が好きな人
  • キャラクターに個性のあるストーリーが好きな人
  • アクション・戦闘シーンが好きな人
  • 絶望系ストーリーが好きな人
  • SF世界観に没頭したい人