たった全3巻なのに、カルピスの原液を飲まされるかのような濃密なストーリー
あらすじ
ドグラ星の王子が地球にきて、いろいろと騒ぎを起こすといった内容のオムニバス形式のSFコメディ。
レベルE(全3巻)のレビュー
『あいつの場合に限って 常に最悪のケースを想定しろ!
奴は必ずその少し斜め上を行く!!』
この作品の凄い所は、何より読者達に最後の最後まで、その作品のオチを読ませない事。
一見、ありえないようなオチに見えて改めて読み返してみると、至る所にそうなるように仕組まれておいた伏線が仕込まれています!
「やられたぁ!」と素直に認められるほど巧妙に出来ている名作。
伏線と回収、この応酬の出来の良さは本当に富樫作品の底の深さを感じます。
正にストーリー構成力の重要さを示す一作です。
漫画は構成力!という説もあるくらい、非常に作り込まれています。
もちろんそれ以外にも、画力の素晴らしさ、セリフ回しの巧みさ、社会風刺など作者のの評価の高さが伺えます。
随所にギャグ要素も散りばめてあり、テンポ良くすらすら読めます。
この作品を読むと、近年の多くの漫画がいかに薄っぺらいものであるかを感じざるを得ないと思ってしまいます。。
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この作品をオススメしたい方
- 伏線と回収が好きな人
- ハンター・ハンターを読んで面白いと思った人
- 漫画はオチが重要だと考える人
- 哲学系漫画が好きな人